ご挨拶

美しく豊かな社会をデザインすべく、常に未来を見据えて挑戦して参ります
平素より格別のご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、総務省より5Gインフラの普及を後押しする具体的な施策が示され、更に国内シェアリング事業者を巡る外資系ファンドによるTOBが話題となるなど、通信インフラシェアリングの有効性に関する議論や提言が昨年来一層活発になる中、新築大型物件館内のシェアリング化加速に加えて既存物件基地局の更新を機にシェアリング化を進める動きも着実に広がりつつあり、マクロ・ミクロ両面で市場はかつてない活況を見せています。
こうした変化の中、当社は成長戦略を進化させ、未来志向の取り組みを加速させてまいります。まずは、シェアリング化の促進による5Gエリアの迅速かつ効率的な拡大を支えるため、親会社である住友商事のグローバルなネットワークを最大限活かして、海外の同業他社・ベンダーとの連携を進め、本邦内における最先端のテクノロジーの導入にチャレンジします。また、公益社団法人移動通信基盤整備協会(JMCIA)様との協議により、これまで実現が困難であった、地下鉄駅構内等における民間シェアリング事業者参画を推進すべく、本年度中に協力整備トライアルを実施する準備を進めています。さらに、地域との共創による次世代インフラの実現に向けた取り組みとして、東京都、港区等複数の自治体と連携し、スマートポールの整備・利活用を積極的に進めております。通信インフラとしての機能に加え、防災、防犯、観光、環境センシングといった多用途展開を見据えたスマートポールは、持続可能で安心・安全なまちづくりに貢献する重要な基盤と捉えており、今後も導入を進めてまいります。
一方、施設所有者様にとっても最適な提案を提供すべく、無線バックボーンを活用したWiFi等、施設利用者向け無線サービスとの一括提案を強化するなど、各施設の特性やニーズに応じて柔軟かつスピーディーにソリューションを企画・設計し、未来志向の拡張性を備えた価値をお届けします。
組織としての基盤づくりにも注力しています。基地局シェアリング業界とともに急成長している当社の人員体制を支えられるよう、本年5月に渋谷区桜ヶ丘エリアの新オフィスに移転いたしました。従来同様「在宅とリアルのハイブリッドな勤務形態」をベースとしながら、社内のコミュニケーションをより円滑に、責任を持って業務を遂行できるよう組織の在り方、働き方をアップデートしていきます。新たなオフィスで心持ちを新たに、社員一人ひとりがイノベーションを推進する原動力として活躍し、新たな挑戦を続けてまいります。
4月に開幕した大阪・関西万博では、弊社が公式シェアリング事業者として全ての携帯通信インフラを提供させて頂いております。開幕当初は通信状況の逼迫によりご心配をおかけしましたが、迅速に追加対策を講じることで改善を図ることができました。今後とも高品質なシェアリングインフラを整備し、世界中から来場される皆様に快適な通信体験をご提供できるよう尽力してまいります。
当社は、通信インフラを通じて新たな社会的価値を創出するという使命を胸に、これからも挑戦を続けてまいります。今後とも、皆様の変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
Sharing Design株式会社
代表取締役社長
氏本 祐介